映画「アウトレイジ」レビュー(ネタバレ少なめ)

Jun 12, 2010

映画アウトレイジ観てきました。
まず、最初に言いたいのは、純粋に面白かった。
多分、近いうちまた映画館に観に行きます。

正直、今までの、北野武監督のバイオレンス映画とは、テイストが全然違う。
過去のヤクザ映画、特に、「その男、凶暴につき」「ソナチネ」等は、
言葉少なめな寡黙な男(そこがまたカッコイイ)のストーリーなのに対し、
アウトレイジは、登場人物がよく吠える吠える。

その部分については、賛否両論分かれるところらしいんですよね。
過去の北野映画は、セリフ少なめの良さ、というのがあって、
つまり、多くを語らずに、監督の意図を汲ませるという独特の魅力があった。
それを好きだったファンにとっては、
「ちょっと喋りすぎじゃない? くどくない?」
となるらしいんです。
個人的には、セリフ少なめの良さ、っていうのはすごく共感で、
「その男、凶暴につき」のビートたけし演じる我妻の「寡黙な怖さ」は大好きですし、
今回のアウトレイジのヤクザ達が喋りすぎる、っていう前情報だけ聞いてた僕は、
正直、「大丈夫かな?」って思ってました。

ただ、今までの北野映画と比べると、明らかにエンターテイメント色が強く、
まさに男の痛快バイオレンスムービー、という感じ。
よく、アウトレイジのことを「原点回帰!」と紹介されたりしてますけど、
そうではなくて、原点をベースに更に新しいバイオレンス映画を観させてもらった! という印象です。
つまり、過去の作品からグレードアップしてると思う人もいると思いますが、
そうではなくて、同じ監督バイオレンス映画でもジャンルが違うんです。
そういう意味では、どちらが良いとかではなくて、好みが分かれる作品なのではないでしょうか。
とは言っても、初期の作品「ソナチネ」等と比べても、有名な俳優さんが多数出てますし、
セリフが多い分、ストーリーが単純明快だし、スピード感がハンパじゃないので、
映画祭だけでなく、日本での一般受けもしそうだなぁ、と思っています。

キャスティングも、主要キャストの11人が、どれも役にバシッとはまってる。
しかも、これだけ多くの俳優さん使ってるのに、全員がちゃんとイイ味だしてるんです。
すごいバランスの取れた作品だな、と思います。

特に、三浦友和、加瀬亮、小日向文世の役は個人的にすごい好きです。
意外なもので、ヤクザが似合わなそうな人が悪を演じると、逆に怖く見えてくるから不思議。
加瀬亮演じる石原がいきなりブチ切れるシーンなんて、鳥肌立ちました。

で、まさかのラストシーン! 全体を通して本当にムダの無い、洗練された映画です。
今日から全国映画館で公開されているので、是非!

白坂翔
白坂翔

東京のWEB制作会社の代表をしています。デザイナー兼ディレクター。
JELLY JELLY CAFEというお店のオーナーでもあります。MORE

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