トイ・ストーリー3の先行試写会行ってきた(途中からネタバレあり)

Jul 8, 2010


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AMNさん主催の、『トイ・ストーリー3』ブロガー試写会に行ってきました。2D、字幕版です。

普段、映画の感想をブログで書く時は、「ネタバレあり」が基本なのですが、予想以上に面白かったので、「ぜひみんなにも観てもらいたい!」という気持ちを込めて、途中までネタバレなし、途中から(赤字部分から)ネタバレあり、と分けて書いてみました。
まだ本編を観てないひとは、出来れば、赤字がでてくるところまでを、読んでください。

ちなみに、このトイ・ストーリー3、僕は今日観たばかりなのですが、
今週末に、川崎のIMAXで3D版かつ吹き替え版(唐沢寿明版)を観るつもりです。

Pixar作品は大好きです

まず、Pixarには好きな作品がたくさんあります。
中でも好きなのは、トイ・ストーリーシリーズはもちろん、
モンスターズインク、Mr.インクレディブル、カールじいさんの空飛ぶ家。
初めて泣けたPixar作品は、カールじいさんの空飛ぶ家です。

トイ・ストーリーについて

トイ・ストーリーは初Pixarということもあって、特に思い入れの強い作品でもあります。
Pixar作品のファンになったきっかけも、もちろんトイ・ストーリーです。

ただ2作目に関して、映画界では「続編は1作目よりも当たらない」、と言われてますが、
トイ・ストーリーも例外では無く、トイ・ストーリー2に関しては、
「やっぱり、1作目超えられなかったか…」という印象でした。
いや、2も本当に面白いのですが、1作目と比べると、
どうしてもインパクトというか、新鮮味が少なく感じたのを覚えています。

トイ・ストーリー3は、面白い

そんな思い入れのある作品の3作目、トイ・ストーリー3は、
間違いなく3作の中で一番好きな作品になりました。
1、2、の世界観はそのままに、スケールがかなりデカくなっている。
ストーリーに関しても、1、2は「アンディの元に帰る」という、
ボルトのような典型的なディズニーらしい分かりやすいストーリーなのに対して、
今作は、「アンディの元に帰らなきゃだけど、無事帰れたとしても、果たしてハッピーエンドか?」
というストーリーなのです。ふ、深い!
そして、感動のラスト!
実は、ディズニー作品特有のデメリットとして、
どうしても、「どうせハッピーエンドでしょ、という気持ちで見てしまう」というのがあります。
今作も、僕はそういうつもりで見てたはずなんですが、
途中、それを忘れて本気で手に汗を握るそわそわシーンがたくさんありました。
そういったところは、本当に演出がうまいんだなぁ、と思いました。

ぜひ映画館で観てほしいです

トイ・ストーリーの1、2は、感動作ではなく、
完全なエンターテイメント作品なので、泣く要素はゼロなのですが、
今作は正直、がっつりと泣いてしまいました。
しかも泣けるポイントで「泣かせてやろう感」が出てないのが、逆にニクい。
とてもスマートな話の流れで、めちゃくちゃ泣けるんです。
特にラストの展開は、1作目と2作目の思い出が重なって、余計泣けます。

でも一緒に観たひとが、トイ・ストーリーを1も2も観てないけど泣けた、と言っていたので、
前作を観てなくても、十分楽しめる内容にはなっていると思います。
ただ、前作を観ていた方が確実に楽しさ倍増するので、
今から3を観る予定のひとは、ぜひ、前作を観ておくことをオススメします。

 

 

 

 
ここからネタバレです。本作を観てない方は、ぜひ、映画を観た後に見てください。

 

 

 

 

グッときたところ

CGの技術がすごい
15年前のトイ・ストーリー(1作目)と比べると、
当然といえば当然なのですが、CGの技術はケタ違いですね。
バズやウッディ等のメインキャラクターは、そこまで違いが分からないのですが、
人間の人間っぽさや、ぬいぐるみの毛束感、本当にリアルですごいです。

脇役もしっかり活躍してるし、イイ味出してる
どうしても、バズとウッディの活躍ばっかり目がいってしまうのですが、
レックス、スリンキー・ドッグ、ポテトヘッド夫妻などのお馴染みメンバーも、
相変わらずイイ味出しています。特に今作でMr.ポテトヘッドがグッと好きになった!

人間の敵がいない
1は悪ガキのシド、2は金儲けをたくらむアル、と敵が人間だったのですが、
3では、悪い人間がでてこない。つまり、敵はおもちゃ。
おもちゃ同士の絡み合いが全面に出ているので、ストーリーに入り込みやすいです。

今回の敵は、極悪
とはいっても、トイ・ストーリー2にもおもちゃの敵はでてきます。プロスペクターです。
ただ、彼に比べると、3に出てくる敵のおもちゃは、本当に悪いです。
それだけに、イイ意味で1、2と違って肩の力を抜いて観れませんでした。
最後のロッツォの裏切りなんて、悟空・フリーザ戦でのフリーザみたいでした。

トトロがカメオ出演!
これは嬉しかったですねー!
トトロが出演することは、もともと知っていましたが、
実際観てみると、意外と出演時間長い! ちょっと画面の端っこに映る程度か、
と思ってたのですが、ちょこちょこ他のおもちゃと混ざって出演します。
エンドロールのSPECIAL THANKSにも、スティーブ・ジョブズと並んでハヤオミヤザキの文字が!

ラストがスマート
ハッピーエンディングなのは分かってたことですが、
それがもし、「アンディーが引っ越し先までおもちゃを全部大事に持っていく」だったら、
そんなバカな、ですよね。わざとらしすぎる。
でも、そんな雑なラストじゃなかったんですよね。
アンディーは、確かにもうおもちゃで遊ぶ年じゃなくなっちゃったけど、
本当に今までずっと「ウッディ達を大事な友達と思ってた」んだなぁ、と分かるラストがイイ。

エンドロールのストーリーがうまい
トイ・ストーリー2のエンドロールは、
NG集というおもちゃを役者扱いにする、というとてもユニークな演出だっただけに、
正直、3のエンドロールには期待していました。
期待、裏切らなかったですねー、「保育園のその後」というアナザーストーリー。
ウッディ達もハッピーエンドだったけど、保育園のみんなもハッピーエンドだったんだ、
というのをエンドロールで見せる演出、ニクい!

あれ? と思ったところ

試写会が字幕だった
これは完全に好みなのですが、Pixar作品は吹き替え版の方がしっくりくる、
というのがあって、最初少しとまどいました。(だけど、洋画は絶対に字幕派)
やっぱり唐沢寿明と所ジョージのコンビじゃないとなぁ。

バズが初期化された時
バズが、初期設定の状態に戻る、っていう事件が起きるのですが、
初期設定の状態がスペイン語なんですよね、しかも動きも陽気になるし。
初期の状態って、1作目のバズ初登場の時と同じ、と考えると、
全然違うじゃんか、と少し違和感を覚えました。

保育園の監視システムがハイテクすぎる
猿のおもちゃが監視カメラで園内を監視する、というシーンが、
いくらなんでも、おもちゃだけで実現不可能でしょう、と
やりすぎ感に突っ込まざるを得なかったです。

保育園のラストもハッピーエンドだけど…
ロッツォもいなくなり、保育園も平和になりました、というラストですが、
最初から保育園が平和だったらアンディのところに帰る必要も無く、
みんな平和なんじゃないか、と考えるのは考えすぎ…ですよね。

エンドロールの時の曲がスパニッシュ
バズがスペインモードになる、という流れで、
エンドロールにラテン系の音楽が流れるのですが、
このノリがちょっとトイ・ストーリーっぽくないんですよね…僕だけでしょうか。

おまけ

グリーン・アーミー・メン、今回出番少なかったけど、
元アーミーの僕は、君のことが大好きです。

白坂翔
白坂翔

1984年生まれ。ボードゲームカフェJELLY JELLY CAFEオーナー、将棋カフェCOBINオーナー、マーダーミステリー専門店Rabbitholeプロデューサー、株式会社人狼の代表取締役。ポーカーとゴルフが好きです。MORE

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