この映画監督がアツイ「ラース・フォン・トリアー」

Nov 5, 2010

最新作「アンチクライスト」がまさかの日本公開決定

鬼才ラース・フォン・トリアー監督の最新作「アンチクライスト」が、日本での公開決定しました。

カンヌ映画祭で物議を醸したラース・フォン・トリアー最新作『アンチクライスト』の日本公開が決定!!

なぜ、「まさか」の日本公開かというと、あまりの過激さから日本公開は絶望視されていたからなんです。
どのくらい過激なのか分かる資料をご用意しました。

ストーリー:ある夫婦が激しくセックスをしている最中、息子のニックがベビーベットから出て窓へよじ登り、転落死してしまう。妻はそれによるショックと自責の念から心を病んでしまい、セラピストである夫の提案で一緒に療養の為に森の山小屋へ移ることになる。

少なくとも4人の観客が激しい暴力シーンのために鑑賞中に気絶した

上映後の記者会見も荒れ、冒頭で「この映画を作った自己弁護と釈明をしてください」という質問がトリアーに投げかけられた。

「世界一の大物映画監督と自称する監督による、女性嫌いの最たる作品」と非難された。

デンマークの主要な映画賞であるロベルト賞では作品賞、撮影賞、編集賞、監督賞、脚本賞、音響賞、特殊効果賞の7部門を制した

(すべてWikipediaより)  

なんというキテレツな評価のされっぷり!鬼才健在です。
日本公開は2011年早春。もちろん、R18!楽しみです。
映画「アンチクライスト」公式サイト

ラース・フォン・トリアーについて

1956年生まれ。様々なスタイルの映画で知られ、1980年代以降デンマークの映画界に対する他国の関心を高めた中心人物だと評価されています。

・名言「映画は靴の中の小石でなければならない」
・性的に過激な表現の使用がアート映画における「振り」でないセックス描写の流行をもたらした。
・飛行機恐怖症など様々な種類の恐怖症を抱えており、「基本的に人生におけるすべてが怖い。映画作りだけは違うけれど」と語っている。
・過去に何度も散発的な鬱に悩まされて仕事や社会関係に支障をきたしていると語っている。2007年の後半から2009年の始めにかけての鬱病による休業は大きく報道された。
・床に書かれた線で表現された、壁もないセット上の町で撮影する手法を採用(ドッグヴィル)

オススメの2作

最後に、個人的にオススメのラース・フォン・トリアー作品を紹介します。
アンチクライスト公開前に復習しておくと、期待度増すこと間違いなし!

「ダンサー・イン・ザ・ダーク」
知るひとぞ知るこの映画、ビョークが映画初出演にして主演女優賞獲得したという名作です。ミュージカルシーンとドキュメンタリー風カメラワークの絶妙な組み合わせが斬新過ぎて、大好きです。ストーリーも、ラース・フォン・トリアーらしい、人間の嫌ーなところを見せつつ、親子愛も見せつつ、衝撃のラスト。賛否両論の映画ですが、一度観た人は内容を忘れないインパクトのある作品です。

「ドッグヴィル」
この映画も、人間の嫌なところがむき出しになった、道徳の無意味さを描いたという強烈な作品です。
エゴの固まりのようなストーリーと、床に白い枠線を描いただけの(セットなし)撮影手法と、スッキリするようなモヤモヤするようなラスト。見ごたえ抜群です。

他にも「奇跡の海」や「マンダレイ」といった問題作もオススメなのですが、とりあえずこの2作はオススメです。そして、この2作が好みな人は多分、アンチクライストも好きになると思います。

映画「アンチクライスト」公式サイト

白坂翔
白坂翔

1984年生まれ。ボードゲームカフェJELLY JELLY CAFEオーナー、将棋カフェCOBINオーナー、マーダーミステリー専門店Rabbitholeプロデューサー、株式会社人狼の代表取締役。ポーカーとゴルフが好きです。MORE

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