[アウトレイジ公開直前]映画「重力ピエロ」観た(ネタバレなし)
アウトレイジ公開直前週間ということで、映画「重力ピエロ」を見ました。
この作品には、アウトレイジにも出演している、加瀬亮、小日向文世が親子役として出演してます。ジャンルとしては、家族愛ものなので、バイオレンス映画のアウトレイジとは正反対です。
元々、原作の著者でもある伊坂幸太郎の小説が好きで、この重力ピエロは、小説版を何回も繰り返し読んだくらい好きです。なので、映画化は期待の反面、不安もありました。
映画を観て一番最初に思ったのは、これで伊坂幸太郎本人は、本当に納得したのかな? ということ。
原作の再現率は、特に問題ないんだけど、小説では丁寧に書かれてた、伏線や感情の遷移のデティールが、割と雑だった。例えば、主人公泉水が放火犯が誰か分かるまでの流れがあっさりしすぎだったり、小説では丁寧な部分が、割とサラッと流してる感がありました。割とヘビーなストーリーなはずなのに、全体的にチープな焼き直しになってます。映像で再現するのは難しい、って言われるとそれまでだけど、もう少し原作を気を使って欲しかった、っていうのが正直な感想です。とは言っても、ラストの小日向文世演じる父のセリフには、小説同様泣いてしまいました……。
小説より映画版を先に観ると、そこまで気にならないのかもしれません。
それにしても、この映画では親子を演じていた加瀬亮、小日向文世が、アウトレイジでは極悪人を演じるなんて、ぞくぞくしますね。役者さんって、すごいなぁ。