【書評】「ロートレック荘事件」筒井康隆(ネタバレほぼ無し)
Jul 25, 2012
ミステリマニアの俺が日本推理小説ベスト10を発表する – ゴールデンタイムズ
を見て衝動的に買った、7位のロートレック荘事件を読みました。
読む前から「叙述ミステリー」とは分かっていたのですが、トリック全然わからなかった。悔しい。
参考:叙述トリックとは – はてなキーワード
叙述というと、どうしてもフェアかアンフェアか問題がありますが、
この「ロートレック荘事件」も、そういう風に言われる作品だと思います。
僕も、ラストまで読んで、「ちょっとフェアじゃないなあ」と思ったのですが、
読み返してみると、トリックに気付ける余地がちゃんとあるんですよね。
そう思いながら読み直すのは、すごく面白いし、ミステリの醍醐味です。
ミステリー好きにはたまりません。
ただ、トリックの特性上、文章に違和感を感じる部分がところどころ出てくるため、
読みづらいなぁ、と思ってしまうと思います。ラストまで読んで腑に落ちますが。
ちなみに、wikipediaに盛大にネタバレがあるので、ご注意ください。
ロートレック荘事件 – Wikipedia
この「ロートレック荘事件」、読み終わってから知ったのですが、結構有名な名作だそうですね。
未読の方、ぜひ。200ページ程と短めで、読みやすいですよ!