箇条書き映画批評「愛のむきだし」

Feb 28, 2011

237分という長さに少し腰が重かったのですが、
見始めたらあっという間の4時間でした。
こんなに長尺の映画で飽きずに一気に観れた映画は久しぶり。

いいね!

・満島ひかりのファンになった。体当たり演技すごい
・コメディあり、エロあり、サスペンスありでとにかく盛りだくさん
・タイトル通り、登場人物の個性のある愛の形がそれぞれかなりむきだしになってます
・4時間全く飽きさせない、とにかく色々むきだしっぱなし
・ユウ扮する西島隆弘が格好良すぎてなんかツライです
・ラストがまさかの展開&ストレートな結末でこれぞ映画! という印象
・監督の園子温は頭がオカシイんだと思います

きょとん

・それでもやっぱり4時間は長い。はしょってもいいサイドストーリーは確かにあった
・シリアスシーンなのに板尾創路はどうしても生理的に笑っちゃう
・ユウ役の西島隆弘がイケメンすぎて少し違和感というか嫉妬
・コイケ役の安藤サクラが可愛くないからレズシーンで萎える
・細かい状況設定で「??」の部分があった
(トイレどうしてるの、とか、なんで鍵すぐ開かないの、とか)

見どころ

ひとことで言うと痛快エンターテイメント!
かつ、疾走感がハンパじゃないので一気に観れます。
こんなにエネルギッシュな映画を撮れる監督が日本にいたのか!
と感じる作品です、オススメです!
★★★★★

愛のむきだし http://www.ai-muki.com/
監督 園子温
脚本 園子温
出演者 西島隆弘、満島ひかり、安藤サクラ

ストーリー
角田ユウ(西島隆弘)は幼いころに母を亡くすが、神父の父・テツ(渡部篤郎)と2人で幸せに暮らしていた。そして、母の思い出を胸に、理想の女性“マリア”に出会う日を夢見ていた。ある日、自由奔放で妖艶なサオリ(渡辺真起子)が現れる。テツはサオリに溺れていくが、サオリはテツの元を去る。サオリを失ったテツは人が変わり、神父として、ユウに毎日“懺悔”を強要するようになる。父との繋がりを失いたくないユウは、様々な罪を時には創作して懺悔した。その中で女性の股間ばかりを狙う盗撮だけは、父に決して許されなかった。しかし、それこそが父への愛だと感じたユウは、盗撮に没頭していく。ある日ユウは盗撮仲間とのゲームに負け、女装して女性をナンパすることになる。そして、街でチンピラに絡まれていたヨーコ(満島ひかり)と出会う。ユウにとってヨーコは、探し続けていた“マリア”だった。ヨーコも、女装したユウである謎の女・サソリに恋をする。ヨーコと出会って数日後、父がサオリと再婚することになる。サオリは連れ子としてヨーコを連れてくる。ヨーコはサソリに恋していたが、ユウのことは毛嫌いする。女装すれば愛され、兄としては嫌われるユウは混乱し、盗撮を続けていく。そのころ、狂信的な信者を増やし、営利を貪る新興宗教団体“ゼロ教会”が世間を賑わせていた。ゼロ教会教祖の右腕・コイケ(安藤サクラ)は角田家に近づく。コイケはユウの行く先々に現れたり、ヨーコに自分がサソリだと思わせ、家庭の中に入り込んでいく。コイケはユウの盗撮をばらし、ヨーコのユウへの憎悪を増加させる。テツやサオリもコイケに洗脳されていく。家族の不信感を払拭できず、ユウは家を出る。時が経ち、ユウが家に戻ると、家族やコイケは姿を消していた。ユウは家族を取り戻すため、ゼロ教会へ戦いを挑む。

白坂翔
白坂翔

1984年生まれ。ボードゲームカフェJELLY JELLY CAFEオーナー、将棋カフェCOBINオーナー、マーダーミステリー専門店Rabbitholeプロデューサー、株式会社人狼の代表取締役。ポーカーとゴルフが好きです。MORE

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