湊かなえの「告白」読了(ネタバレ無し、たぶん)
Apr 30, 2010
告白、読みました。
すごく、救いようの無い小説です。
僕は、こういうダウナー系の話は好きな方なので、
この「告白」も、最後まで一気に読めました。
「すごいなぁ」と、思ったのは、
割と現実には、あり得ない事件が起きるんですが、
あんまり違和感無く読み進められた点です。
普通なら、「そんなバカな」と突っ込む部分も、
スムーズに物語に入っていけた。
出てくる登場人物が、みんなすごく人間味があるから、
リアリティがあるんですよね。きっと。
あと、登場人物が全員、すごく弱いんです。
全員、超、利己的。最後までエゴまみれです。
そこが人間くさくて、よかったかなぁ。
この「告白」、映画化されているみたいですね。
6月5日ロードショーらしいです。
主演が松たか子なのですが、
多分、映画化すごく難しいと思います。
小説ならではの描写が多すぎて、
映像にするとツラいなぁ、と思いながら読んでしまいました。
原作読んでから映画観ると、ガッカリしそうな気がします。
違いを楽しむならアリかもしれませんけど、
映画版「告白」を観る予定の人は、
原作をあえて読まないことをオススメします。
原作を読んでしまった僕は、映画版はきっと観に行きません。