映画「第9地区」観てきた(ネタバレ少し)

Apr 24, 2010

先日、映画「第9地区」を観てきたんですが、
久しぶりに、ガツンとくる映画でした。

もともと、映画批評に定評のある宇多丸師匠が前から
ベタ褒めしてたので、(動画1:45くらいから参照)気にはなっていたのです。

この「第9地区」、
割と、観る方によっては、好き嫌いが激しく分かれるかもしれません。
ただ、僕にとっては、かなり良かった。

自分好みの要素が、多く含まれていたんです。
今思いつくだけでも、これだけたくさん。

・フェイクドキュメンタリー風
・監督が無名
・俳優もみんな無名
・製作費3千万ドルと、VFXとしては少ない
・差別をテーマにしてるのに、キレイ事を並べてない
・主人公が中途半端な悪人
・モビルスーツ戦かっこいい
・エンディングが美しい

特に「差別をテーマにしてるのに、キレイ事を並べてない」は、
グッときました。
差別される側の、エイリアンが、
最後の最後まで、どうしようもない奴らなんです。
それが、すごくリアルだし、画期的。

あとは、主人公ヴィカスが、
イイ意味で、本当に普通、というか、
人間味がすごくあって、よかった。
全然かっこよくないんですよ。
周りの人間含めて、私欲、エゴの固まり。

こういう、
どうしようも無い人間がたくさん出てくる映画って、
結構好きなんです。
BUFFALO’66とか、ドッグヴィルとかも、
同じ理由ですごく好きです。

でもでも、確かに、突っ込みどころというか、
気になる点もいくつかあって、

・ドキュメント風に撮影するカメラマン設定が曖昧
・妻への愛の描写が少し弱い
・謎の液体の説明不足
・エイリアンとの言葉の壁が不明瞭
・初めてのデートではちょっとキツイかも

とか。

まぁ、でも、もろもろ踏まえてもかなりイイ映画だと思います。
観に行こうか迷ってる人は、宇多丸さんの第9地区批評聞いてみてください。
絶対観にいきたくなりますから!

宇多丸の第9地区批評

白坂翔
白坂翔

1984年生まれ。ボードゲームカフェJELLY JELLY CAFEオーナー、将棋カフェCOBINオーナー、マーダーミステリー専門店Rabbitholeプロデューサー、株式会社人狼の代表取締役。ポーカーとゴルフが好きです。MORE

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